キャリアアップを目指すと、まず「自分は今、どんな状態?」と自分に問いかけることが大切です。今の自分の立ち位置、得意なこと、苦手なこと、そして仕事でどんな壁にぶつかってきたのか、しっかり見つめ直すことで、これから進むべき道が見えてきます。これが現状分析。いわば、キャリアアップのための地図作りです。
この地図作り、いくつか方法があります。例えば、今までどんな仕事をしてきたか、どんな成果を出したか、あるいはどんな失敗をしたかを思い出してリストアップしてみましょう。うまくいったこと、いかなかったことを振り返ることで、自分の強みと弱みが浮き彫りになります。今の仕事で何が課題になっているのか、それに対してどんな対策をしてきたのかも整理します。どんなスキルや知識、経験を持っているかを棚卸しするのも効果的です。
地図作りと同時進行で進めたいのが、目標設定、つまり「どこへ向かうのか」を決めることです。「いつか管理職に」のような漠然とした目標ではなく、「3年後、チームリーダーとして5人のチームを率いて、年間売上120%を達成する!」といった具合に、具体的な数字や期限を盛り込むのがポイントです。こうすることで、目標達成へのモチベーションが上がり、進捗状況も把握しやすくなります。目標を設定する際は、長期的な目標と短期的な目標の両方を立てるのがおすすめです。長期的な目標は、キャリアの最終的なゴール地点。短期的な目標は、そのゴールにたどり着くための具体的なステップです。長期的な目標と短期的な目標を結びつけることで、キャリアアップへの道筋がクリアになり、一歩一歩、確実に前進できます。
現状分析と目標設定は、キャリアアップの基礎工事と言えるでしょう。この基礎工事をしっかり行うことで、目指すキャリアへと続く道がはっきりと見えてきます。時間をかけてじっくり自分と向き合い、具体的な目標を立てることで、キャリアアップへの第一歩を踏み出せるはずです。