転職を考えるうえで大切なことの一つに、これまでのキャリアをどのように活かしていくかが挙げられます。加えて、さらに経験を積み重ねていけるような仕事を探すことも重要です。つまり、仕事が変わる毎に新たなスキルを身に付けて、それが自分の財産として着実に積み重なることを意識する必要があるということです。
たとえ異業種へ移るとしても、これまでの経験を無駄にする必要はありません。むしろ異業種だからこそ前職での経験を活かせるということは意外に多くあります。転職で成功する例として多く見られるのが、営業職から技術職へ移るパターンです。技術的なことはいくらでも学ぶことができますが、営業を通して培ってきたビジネススキルというものは、そう簡単には身に付きません。エンジニアによく見られる傾向として、コミュニケーションの不足による業務の非効率性が挙げられますが、クライアントとの打ち合わせが不十分であるために、仕様書に不備があることに気づかず、後で大幅な修正を迫られるというケースはその代表です。しかし、このような時に、高いビジネススキルがあれば、クライアントの要望を正確に引き出すことができるので、無駄のない計画を立てることが可能になります。
多くの会社は、このような人材を必要としています。たとえ未経験であっても、活かせるスキルがあれば良い条件で転職ができるでしょう。転職は新たなキャリア形成に役立ちます。そしてそこで得た新たな技術は、さらに次のステップへと活かされることになるので、キャリアアップの手段としては有効でしょう。